子育てがひと段落して、働く母として突っ走って来たここ20年。
仕事に忙しすぎてせっかくの花の40代が働いてばかり。
退職したい。

でも女性で40代で転職ってリスクが高すぎる。
いくら転職者有利の超売り手市場といわれていても心配。

そう感じませんか？

人生１００年時代とも騒がれる現代。
そんな時代を生き抜くため働く時間は50〜60年と長くなって行くとされている。

そんな中、子育てがひと段落したり、キャリアがある程度積み上げられた40代で退職を考えることはどういったことが待ち構えているのでしょうか。

職場への不満は自分では変えていけないもの？

まず、初めに退職・転職をしたいと思っているあなたが職場に不満があるのでしょうか？

休みが取りづらい
激務過ぎる
上司と折り合いがつかない
希望の仕事と違うことをしている

もし、その退職を考えている理由が職場環境への不満があるとしたら、それはあなた自身から発信して変えていけるものではないですか？

４０代である程度キャリアを積み上げられている方であれば、発言権もそれなりにあるはず。
管理職やそういった立場でなくとも、あなたの話を正面から聞いてもらえる先がないか検討してください。

転職に置いて年齢の壁がとてつもなく高い日本

長い間、終身雇用という労働文化が根付いて来た日本。

もしあなたが今の会社を退職しああと、ほかの会社へ転職したいと思った場合、一般的に、転職というものに対していいイメージを持つ人はどちらかというと少数派です。
やっぱり勤続してなんぼ、の文化。

会社員であれば、会社への貢献はもちろん必要だけどそれと同時に個人個人のキャリア設計があることをなんだか公にはしてはいけない雰囲気がありませんか？

そんな中で見る４０代の女性の転職とはどういうものでしょう。
４０代で転職？無理無理。
そういわれませんか？

年齢の問題、女性であれば出産や育児で一時離脱せざるを得ない可能性があるのは皆同条件であるのにそれも転職活動の足かせとなる。

以前の職場で見た従業員の多様性

以前勤めていた会社での話です。
業界内の複数の企業を転職して渡り歩きましたが、その業界では年齢の壁を一度も感じたことがありません。

特に最後に勤めていた会社は外国籍の会社ということもあって、従業員には外国人も１０人以上いたし日本語がおぼつかない外国人も一生懸命まわりに助けてもらいつつ仕事してました。
４０代、５０代で入社してくる人もたくさんいました。
むしろ、ほとんどの転職者がアラフォーの経験者だったように思います。

それなのに、世間一般では４０代の転職？無理無理。
この意見がすごく、時代遅れというか現実離れした回答に聞こえてならないのです。

４０代というと、むしろそれぞれの専門性はしっかり確立されているはずです。
それこそ中途採用を考えてる企業からしたら即、即戦力な人材が溢れいている市場なのではないかと思います。

４０代の女性が転職する前に考えて欲しいこと

退職したい！
という気持ちが湧いたら次のポイントで、もう一度自分の気持ちを確かめてください。

新人時代をやる覚悟

前述の私が勤めていた会社でもせっかく入社を果たした４０代女性の中には早々辞めてしまう人もちらほら居ました。

４０代で新人となることに耐えられなかったのです。

やはり４０代ともなればある程度キャリアを積み上げてきて、管理職という立場を経験している人もいました。

それでも、新しい会社に入れば年齢は関係なく“新人”となるわけです。

今まで使ったことのないシステムや得意だと思っていた電子機器の操作も、新しい環境にぽん、と置かれたら急にちんぷんかんぷんかもしれません。

２０代の若い先輩社員に、あれして、これして、指示をされて上司となる管理職も年下であることも。

今までの２０年近い時間はなんだったんだ？こんなところで若い子に使われてプライドがズタズタ。
とは思わないか？
それでも今ある職場から離れて新しい環境を求むのか、じっくり向き合って考える必要があります。

退職後の生活の経済事情

退職を決意したとします。
その後の仕事を決めずして生活はやっていける経済状況下どうか。

お給料がなくなってもある程度今まで貯めてきた貯金があるというかもしれません。

しかし、お給料でいただく以外にも、会社いろいろな面で負担をしてくれていることをわかっておくべきです。
健康保険料や厚生年金、健康診断、、、など。
正社員であれば、今まで当然のように受けてきた福利厚生面での優遇は全て自己負担になるので、残りの人生の経済設計には要注意です。

退職したいと思ったらまず市場をしる

先ほど私が勤めていた会社は４０代、５０代での転職者がごろごろいました。
しかし、あなたが今いる業界ではどうでしょう？
または、あなたが今いる業界から転職できるような別の業界、なんとか仕事がやっていけそうな業界についても、どうでしょうか？

まずは、その可能性のある分野での４０代、女性、各々のキャリアでの需要があるかどうか。
正社員は難しくとも、派遣社員でも、転職サイトから登録して見てしばらく様子を見て見てください。

最近では転職サイトに自分の好みや希望を登録しておけばオススメの求人問いして毎週メールが届くサービスがあります。

そいういったものを活用してどんな求人があるのか、現実はどんなものなのかしばらく観察して見てはどうでしょうか。

退職して専業主婦、もしくは無職になる場合

本当に耐えられるでしょうか？

４０代で退職を考えるということは、人生の半分くらい、２０年前後は働いてきたということです。

まだまだ周りが働き盛りである４０代に早期退職をすること、本当に耐えられますか？

おそらくしばらくは長い休暇を得たような気持ちで楽しいかもしれません。
今まで忙しくてできなかった平日のお稽古にもいける。
朝はゆっくり眠っていても誰からも咎められない。
昼寝もできる。
自分の好きな時に旅行ができる。

そしてしばらく自由を満喫した後、虚無感に襲われてしまうことはないでしょうか。

今思いつく、たくさんの時間的な自由を手に入れた後にやりたいこと全て思い浮かべて書き出してください。
その中で一生続くもの、ありますか？
数ヶ月後、そのやりたいことが終わったら毎日何をして過ごしますか？
そしてもう二度と今居る職場でいまある仕事には就けないのです。

人生１００年も続くなら大幅にガラリとキャリアチェンジするのもあり

例えば、一度退職するのは良しとしてしばらく時間をとって、手に職がつくような資格をとる。
どんな資格があるか、どんな仕事があるか、リサーチしてみるものいいかもしれません。
年齢を重ねると変化を恐れがちですが自分のいまおかれた状況とは１８０度違うような仕事でも、心そこからこの仕事がしたい！と思えるものが新たに見つかるかもしれません。

超売り手市場な転職市場であると同時に１００年も続くかもしれない人生を生き抜かないといけないんです。

その上テクノロジーは進化し続け、追い追い雇用にも影響してくるはず。

今の仕事、今の業界で培った知識や技術が１０年、２０年たった後にも仕事として成り立つかどうかはわからないのであれば、もういっそのことガラリと仕事を変えてしまってもいいかもしれません。

まとめ

いかがでしょうか。
４０代の女性の転職はまだまだ難しいよと言われる世の中かもしれません。

ですが、技術も知識も他の若い転職者に比べたらピカイチなはず。
その点では確実に自信を持てるはずです。

その自信を心に持ちながら、本当に退職した後の自分をしっかりイメージしつつ、今後のキャリアを再考してくださいね。