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会社の女性社員が育休から復帰してきたけど、子供の熱やら体調不良でしょっちゅう休んでいる。
仕方ないこととはわかって居ても、実際にその社員が休んだときの業務の穴埋めをしないといけないのは負担・・・。
はっきり本音を言うと同じ部署に育休復帰者がいると迷惑・・・。
この様なオフィス内での対立に疲れて居ますか?
子育てしながら仕事をすることは何も悪いことではないし、正当な権利です。
しかし、現実に目を向けると周りの社員の一部からは上述の様に思われがちであることも残念ながらあります。
育休復帰した社員、本当に迷惑な社員ばかりでしょうか?
その育休復帰した”迷惑な”社員は、自分の権利ばかりを主張して子供がいるから仕方ないと、周りに仕事を押し付けて当然!といった顔をしていますか?
周りの社員も普段はよくできる優秀な人材なのではありませんか?
どうすれば、お互いにお互いのおかれた状況を理解しあえて、より良い職場環境作りが出来るのでしょうか。
目次
妊娠・出産を経験する女性にとって大変ありがたい制度である産休・育休制度。
制度もどんどん実用されるまでになっていると周りをみて実感します。
しかし現実はそこまで甘くはない。
意気込んで仕事復帰をしたと思えば、子供が熱で保育園から呼び出し。
一般的に育休が明ける子供が1歳といえば、最も体調を崩しやすい時期でもあります。
必死の看病でやっと保育園に預けることができる状態になったら今度は兄弟が、家族が、自分が熱に倒れる。
平成29年10月1日から最大2年まで延長できる様になった育休。
2年半も仕事場から離れ、子供とピッタリ密着している毎日だったらそりゃあ仕事も忘れる。
もうパソコンやらツールを使うにも書類を扱うにも新卒並みの初々しさで取り組むので、職場では自分のことだけでもてんやわんや。
そしてまだ業務が残っていが残業はできず、後ろ髪引かれながらオフィスを後にする。
以前働いて居た職場で私の憧れの存在であったA先輩。
仕事ができて、周りへの気配りもとても上手で、公私ともに憧れの存在であった彼女も同様に育休復帰を果たして毎日バタバタしてました。
周りからの人望の厚かった彼女なので、周りも彼女の復帰を待ちわびて居たし、彼女とまた働けることを楽しみにしている他の社員が多く、やっぱり先輩すごい!と感じて居ました。
しかし、いざ時短勤務で復帰した彼女は元とは別の部署で、仮に彼女が休んだとしても他の誰でもができる様な業務を担当したのです。
確かに、時短勤務だし16時に帰らなければいけないから夕方から忙しい仕事はできない。
周りの社員も人事部も、A先輩に「16時になったらすぐ帰ってね、あとはやっておくから」と理解を示していました。
A先輩がそうしてくれることで後に続く若い世代の希望となってね、と。
A先輩とっても仕事のできる頭キレッキレの先輩。
時短勤務で毎日淡々と作業している先輩をみてなんとなくしっくりこないなと思って居ました。
そしてA先輩は通常時短勤務が終了となる子供の2歳の誕生日よりもはるかに前倒しで時短勤務をやめたのでした。
保育園もなんとか都合をつけてもっと仕事がしたい、と言って。
もちろんまだまだお子さんも小さく、お熱で園から呼び出されることもしばしば。
そんな時もちろん仕事は放置するわけにはいかないので周りへしわ寄せが行くことになると、
周りの態度は一変します。
「仕方ないけどまたかぁ・・・」
「今日は残業なしに帰れる予定だったのに、Aさんのやらなきゃいけないから残業確定だ・・・」
Aさんが仕事に積極的に慣ればなるほど、周りは負担と不満が溜まっていくという謎のジレンマ。
Aさんが仕事をすることは全く悪いことではない。
むしろ他の社員よりも意欲的で会社にとっては良い人材であるにもかかわらずAさんの居場所はどんどんなくなっていくのです。
そして、Aさんは第2子の妊娠を期に退職してしまいました。
Aさんの事例からわかる様に、育休復帰者がいる職場ではトラブルがつきもの。
そしてそのトラブルの解決方法がわからず退職を選んでしまう人が多いです。
・時短であれば、この業務でないとさせられない
・サポート的立場の雑用でないと、休んだ時に周りが抱えきれない
・元にいた部署にはもう別の人員を確保しているので、全く経験のない部署に配属
・直接的ではないが、仕事が任されない様な状況におかれる
・休むことも増えるだろうし正社員から契約社員にならないかと打診され、その後何年経っても正社員へ戻してもらえない
・管理職であったのに、復帰後は一般社員への降格を命じられる
・第2子の妊娠の時期について言及をされ、第2子妊娠の際には退職する様告げられる
・育休復帰者が仲間外れにされる
・迷惑・お荷物だと言われる
・周りとの関係悪くなり、子供の熱などで休む時に仕事を頼めない
ここまでは育休復帰した社員が感じるトラブルです。
頑張るお母さんは応援したいのに、どうも周りとうまくいかないことはよくあります。
しかし、中には本当に迷惑な育休復帰社員もいます。
・育休復帰者が、周りへの迷惑を顧みず当然の態度をとっていて周りの社員がストレスを感じている。
・勤務中に自分の手が空いていても他の仕事は手伝わない
・業務を選り好みしている
・妊娠前から人に仕事を押し付けるタイプで、子供の事情を理由に権利の主張ばかりしている
育休復帰者を子供がいて色々どうしても都合がつかないという理由だけで迷惑者扱いすることにはもちろん問題があります。
どんな社員であれいつかは自分も何か事情を抱えて周りに助けてもわなければならない状況になりうる。
それをわからずに嫌がらせをしたり、陰口を叩いたりすることは間違っています。
しかしながら、育休世代とも言われている現在の働くお母さんの中には、上記の様な残念ながら応援したくなくなる様な人がいるのも事実です。
つまり空気の読めない働くお母さんほど働き続けることができて、優秀で周りへの気遣いができる人ほど退職に追い込まれているのです。
バリバリ仕事のできるAさんが、育休復帰ののち残念ながら退職に追い込まれてしまった事例。
本当に残念だと思いませんか?
彼女は独身であった時からこの会社の未来を担うと言っても過言ではないとっても大切な社員・人材でした。
彼女の能力には何の変化も劣化もありません。
ただ、妊娠・出産をして、制度である育休を利用し、また気持ち新たに仕事に意欲的に取り組んでいただけです。
それなのにこの会社は優秀な人材を1人、失ってしまいました。
それはなぜか。
制度はあるのに環境が整っていなかった。
環境を整えるためにはどうするのか?
ダイバーシティという言葉もある様に、もっと多様な人材に対する意識改革をトップダウンで行う必要があります。
育休復帰者であるAさんだけに限らず、日本では労働者人口の減少がとまりません。
今までよりもさらに、多様な人材を雇用して育成していく必要があります。
優秀な人ほど退職に追い込まれてしまっているのを放置してしまっていては、企業は知らず知らず衰退をたどってしまうのではないでしょうか。
職場の中に育休復帰者が迷惑という妙な空気が流れているのを感じたら、現場からは声をあげて異常を訴えてください。
育休復帰者の周りの社員へ理解を求めるだけでなく、育休復帰者である働くお母さんへも、両サイドでの意識改革を経営戦略の一つとして取り入れてください。
下記はほんの一例ですが、外部の研修やセミナーを積極的に利用するのも良いでしょう。
・復帰社員向け研修
・ダイバーシティマネジメント研修
・短時間勤務者向け意識改革セミナー
・職場コミュニケーション研修、、、、、など
育休復帰が迷惑がられるのは仕方のないことで、当然のことなのでしょうか?
育休復帰後、意欲的に仕事に取り組んでいたものの最終的に退職に追い込まれてしまったAさんの事例を元に、育休復帰者がいる職場の問題の本質について考えました。
性別やライフステージによる一時的な離職や、病気を持った人、介護をしている人、全ての社員が企業の宝です。
今後は人口減少によりもっともっと今ある人材を大切に育成していく必要がある時代となっていきます。
育休復帰者が迷惑と言われることのない未来へ、今こそ真剣に取り組むべきではないでしょうか。
この記事があなたの職場の環境がより良いものになる助けになることを願います。
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