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中途採用でとても優秀な人材を採用したはずなのに、よく理由がわからないまま早々に辞めてしまった。
こんな事は起こっていませんか?
いくら社会人経験のある中途採用でも、入社してすぐに力を発揮するのはもちろん無理です。
誰でも慣れるまでにそれなりの時間はかかってしまいます。
中途採用社員へ対しては研修や教育制度が十分でない会社が多いと聞きます。
実際に私も転職してそのような経験をしたことがあり、中途採用社員へも研修が必要である!
と身をもって感じました。
今日は体験談から、中途採用社員になぜ研修が必要なのかと、どんな研修があればよかったかをお伝えしたいと思います。
目次
中途採用社員は即戦力。
この感覚は多くの人が持っているものだと思います。
マナーや仕事の基礎中の基礎から全てを一から教えるのは会社にとってコストがかかるものですから、それを省ける中途採用は当然すぐに力になってほしい人として企業側は採用しています。
しかし、他社で社会人経験のある同業他社からの転職をしても職場が変われば全てが違います。
備品の置き場所から、電話の受け答えの仕方、仕事の進め方ももちろん全てが違うのです。
誰も何も教えず放置では、戸惑います。
それで即戦力として能力を発揮しろと言われても到底できないのです。
私も中途採用での転職経験があります。
同業他社への転職でした。
一番若い先輩が33歳、当時25才だった私は一番若く周りからの「あなたに何ができるの?」という視線を痛いほど感じました。
この会社やめときゃ良かったかな〜〜とはじめに思った出来事。
そうです、研修がなかったのです。
横について教えてくれる先輩が一応いるものの、妊娠中で体調が悪くやすみがち。
上司も忙しそうにしていてお伺いに行っても、ちょっと待ってて〜!と言うものの忘れ去られている事が多々ありました。
電話の取り方も違う。
書類の書き方も違う。
上司との適切な関わり方や風土もわからない。
役職名がアルファベットで表されていたりして・・・組織に関してもちんぷんかんぷん。
「若い世代を採用するのは初めてだが、新しい風吹かせてくれよな」
と、面接時に言われたものの、こんな状況でどう新しい風吹かせばいいんだろう?
毎日ここに何しにきているんだろう?といった虚無感を抱えていました。
同期もいないので話し相手もおらず、1人悶々としながら家路につく毎日でした。
私の場合、退職までは至りませんでしたが、教育制度が整っていないことは中途採用社員にとっても大きな不安であることを身を以て経験しました。
私の体験談からもわかるように、とにかく会社が違えばどんな経歴や経験を持っている人でも最初はなれるまでに時間がかかること。
仕事だけではなく、そこで集中して仕事に取り組むために関わる全てのことです。
同期という存在がいないことが多い中途採用社員は人間関係もゼロからのスタート。
簡単に頼れる人もおらず、会社の風土も全く知りません。
居心地の悪さしかありません。
自分の机周り以外のことは全て慣れないことなのです。
教育制度と環境を整えないことで最終的にその社員が退職を決断してしまったら。
選んで採用した優秀な人材を簡単に手放し、その上また一から採用活動を行わないといけないという大損失になりかねません。
できる限り避けるにはどう行った教育制度と環境を整えれば良いのでしょうか。
その後私より数年後に入社した中途採用社員からは研修制度が整いました。
私も入社から数年経ってはいましたが寄せてもらい、実際に参加して必要だと感じたもの、
それほど必要性を感じなかったものも含めて、中途採用社員へ必要な研修を挙げてみます。
これは、軽く説明する程度で良いのではないでしょうか。
正直あってもなくても会社ホームページで確認できるしあえて時間を割く事はないです。おそらく転職活動中に十分にリサーチしているはずです。
自分が配属される部署が会社の中でどのような位置にあり、どのようなミッションを担う部門であるのかを理解しておく必要があります。
これも事前情報として大まかな情報を得る事はできますが、入社後に実際に働く社員である教育者から対面で説明を聞く事で、より理解が深まります。
必要な自社のルールや風土、困ったときに相談できる窓口など。
こういった仕事以外での話を聞くことができるのは、実際に仕事へ取り組み始めるとなかなか時間がありません。
実務以外のこと、心地よく過ごせるための情報をもらえることは中途採用社員にとって大変ありがたく、歓迎されているんだと感じることができます。
「即戦力」としての期待に応えるべく前向きに仕事へ取り組むために必要な研修です。
OJT (On the Job Training:実務研修)実際の所属部署での研修では「とにかくやってみて」
ではなく、仕事のやり方も全然違うわけですから慣れるまでは1人の教育係をつけてください。
さらに、教育係りとは別に仕事以外のなんでも聞けるバディを作るのをお勧めします。
これは私の経験で以前バディ制度がある会社に勤めたことがあります。
教育者には仕事を教わるのである程度の緊張感があります。
大きなミスにつながりかねない間違ったやり方をしてしまったら厳しく叱責して頂いたりもします。
そんななか、トイレの手洗い石鹸が切れてるんですけどどこに発注したらいいですかねー?とか、実際の業務とは少し離れた質問や悩みをなんでも話してしていいんだよという、実務の教育者とは別に先輩がひとりついてくれました。
勤怠管理の仕方とか、書類や文具の置き場所とかゴミの捨て場所とか。
教育者の不在時になんでも聞ける人。
このバディの存在はありがたく、とても心強かったです。
中途採用社員は孤独です。
新卒採用の時と違って帰り道にわいわい今日は何があったとか、会話を交わせる相手がいる事は少ないです。
同期がいないのならば作ればいい!
直近数ヶ月に中途採用で入社した社員を集めて基礎的な研修を行えば、研修を開催する側から ても一度ですみます。
その上、中途入社社員同士での交流も測れるのでおすすめ。
入社後、一定期間が経過するまでは定期的にフォローアップの研修、もしくは面談の場を儲けてください。
最初の研修で得た安心感や、やる気が、しばらくO JT研修の間に何か問題をかかえてしまいモチベーションが下がってしまっているかもしれません。
そこで中途採用社員が仮に問題を抱えていて、ヒアリングすることができたらそれは会社にとっても価値のある意見であることもあります。
勤続者には気がつかない改善点や、勤続者は口に出せない人間関係の悩みなどを中途採用社員だからこそ気がついて発言してくれるかもしれません。
私の中途入社体験談を交えて、中途採用でも研修の必要性をお伝えしました。
中途採用での入社は、とても孤独でした。
即戦力、即戦力、そりゃあ中途で入社した本人もある程度意識を持ってやっているはずです。
でも力を発揮する以前に、その中途で入社した社員が十分に力を発揮できるフィールドを整える必要ではないでしょうか。
せっかく多くの時間を採用にかけ、この人!と決めて入社にまで至った大切な社員です。
しっかり能力を発揮してもらうべく、入社後しばらくしっかりフォローしてあげてください。
その為に中途採用社員への研修も積極的に取り入れることをお勧めします。
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