国内No.1の社員研修・企業研修サイト[社員研修プロ]
上司と合わないことで起こる職場のトラブルに鬱病があります。
特に最近の職場では、昭和の価値観と平成の価値観が相入れず、平成生まれの若い社員に上司がどのように指導していいのか分からず、悩むケースが多いです。
だから、上司と合わないことで起こる鬱病というだけをフォーカスして語るので、会社の組織変革を進めて行く必要性も同時に高めて行く必要がありますね。
目次
上司も人間ですから、自分に合う人合わない人がいて当然です。ただ、上司といえどもそこまで根っからの悪という人はそこまで多くないのではないでしょう。
上司も自分から進んで部下に対して嫌な行動をしているというよりは、上司は上司なりに考えて、良かれと思って部下にキツく当たったりして、結果部下が鬱病になってしまうケースが多いです。
では、なぜ上司は部下に対してそのような行動をしてしまうかというと、上司はあくまでもその上司や社長の意向を汲んで行動しているだけ。というケースがあるからです。
例えば、営業会社の場合、社長が今月の売り上げは必達だから!必達するようにしろ!と各上司に指示していた場合、その上司は数字が取れない部下に対して厳しく指導するのは当然のことです。
厳しく指導しても改善されない場合は、上司も思うようにいかないストレスや上司の上司からのプレッシャーでイライラし、部下に必要以上にきつく言ったり、詰めることもあるでしょう。
実際に私の場合も、以前勤めていた職場でミスをしたことを必要以上に責められ、挙げ句の果てには「ふざけんな!テメェ!」と暴言を吐かれた挙句、胸ぐらを掴まれたり、椅子を思いっきり蹴飛ばされたりしたことはしょっちゅうありました。
この結果、私の精神状態はズタボロになり、仕事をしているだけなのに涙がポロポロとこぼれ落ちてくるようになりました。当時病院で診察を受けていたら鬱病と診断されていたかもしれません。
この時は上司のことを非常に恐れていましたし、ムカついたりもしましたが、今から当時のことを振り返ると、上司は上司で会社の意向に従っていただけだったんだ。と思えます。
上司が悪いというだけでなく、上司もその上司や社長(社員は50人くらいの中小企業)から受けるプレッシャーが相当あったのだと理解できます。
だから、中には性格がひん曲がっている最悪な上司もいるにはいると思いますが、実際は無意識でも会社に「やらされている」上司が多いのではないかと思います。
上司もサラリーマンな訳です。上司は部下を育てるのが仕事だとしたら、部下が仕事できないというのは上司の評価に直結してしまいます。
そうなれば上司にもストレスがかかり必要以上に部下に対して詰めてしまう。ことも起こり得ます。
冒頭でも書きましたが、今の時代、「昭和の価値観」から「平成の価値観」への転換期でもあるので、上司は上司で部下の育て方や指導の仕方を悩まれているケースも増えているでしょう。
それこそ、上司と合わずに鬱になる原因は、対人間同士の性格の不一致というだけでなく、会社の社風や社長自身の考え方、理念が起因になっているともいえます。
価値観は行動を決めますので、価値観がずれているもの同士だと理解しあうことが非常に難しくなります。男性が女性のことを理解できないように、相入れない存在になるように、理解不能状態になるとお互いにストレスがたまり、そのストレスのはけ口に部下がなり鬱病になって、結果会社をやめてしまう。というアホかことが繰り返されています。
これは本当に会社にとって、時間とお金の損失になります。
もし、上司と部下が合わずに鬱病になって退職していくような職場があるのであれば、それは会社側が何かしらの改善策を講じる必要があるのではないかと思います。
ここまで、上司と合わないことで部下が鬱病になる原因は、会社に問題の原因がある場合もある。という話をしてきました。
そこでここでは、私が実際に経験して鬱病になりかけた会社に共通する特徴を3つご紹介したいと思います。
自社の会社にどれだけ当てはまっているのか?という視点でチェックしてもらえれば、非常に面白いのではないと思います。
男尊女卑がまかり通っている
昭和的な価値観の代表格ともいうべき「男尊女卑」。
ちなみに、男尊女卑とは、「男を重んじ女を見くだす態度や思想」のことで、女性はお茶くみ、男性はバリバリ仕事をする。
という今の時代にあってなさすぎる残念な価値観です。
こんな会社今でもあるのか?と思われたかもしれませんが、そんな会社たくさんありますからね。びっくりします。
これだけ国が働き方改革を推進するんだ!と言っている中、女性は定時に帰宅し、男性営業部だけは終電まで残業するのは当たり前だ!という価値観で経営している社長や、会社はまだまだ多い。
こんな会社にいると、上司も次第にストレスをためていき、そのはげ口として部下が使われ、鬱になってしまう。という流れです。
女性の方が圧倒的に男性よりも優秀なんだから、そこを素直に認めてあげる余裕がない会社は得てしてストレスがかかりやすい職場とも言えますしね。
一概に言えない部分がありますが、私が見てきた中で感じるのは、創創業社長やそれに準ずる位置でワンマン経営を行なっている会社はやばいと思います。
なぜなら、上司が社長に対してペコペコしたりおべっかを使う中で、上司は社長に対して非常に気を使うわけなので、当然ながらストレスがかかります。
上司にストレスがかかったら、、もうお分かりですよね?
そう、部下にそのストレスの矛先がいき、クソミソ詰められ、精神を破壊される。という悲劇が起こってしまいます。
ワンマン社長が経営している会社の場合、上司も社長に無能の烙印を押されたらその会社での立場を失うわけですから当然と言えば当然ですが。
ということで、部下が鬱病になりやすい会社の特徴として、ワンマン社長が経営している会社というのがあると思います。
続いて、部下が自由に意見を言えない雰囲気がある会社もやばいです。
だって、部下が自分の意思で仕事を進めて行くことを拒否されるため、部下が本来発揮できる能力をフルに活用することができずにストレスがたまるからです。
人間には色々な能力があり、ミスなく正確な仕事が得意な人もいれば、企画をたてさせるの能力を発揮する人もいます。
自分から意見をする場合というのは、基本的に自分の長所を発揮しようとしているのに、それを妨げられると、短所ばかりにフォーカスされ、「自分はできない」というネガティブな発想を繰り返し見続けてしまう結果となります。
その結果、次第に自信をなくし、自分を信じられず自己否定に入っていきます。
「自分はダメだ」と何回も繰り返し続けると人の精神は崩壊していきますから、結果鬱になるということになります。
どんな上司であれば部下の成長を願わない人はいないでしょう。
これだけ劇詰詰めして部下のことを注意し叱っていることは、会社としても、部下本人にとっても必要なことだ。
と自己正当化していたりします。
どれだけ部下にキツくあたる上司がいたとしても、基本的には部下のため、会社のためというのが根底にある。
しかしこれが結構厄介で、こちらからしたら大きなお世話でしょ。と思うんですよね。
ほっといてくれとも思いますよね。
上司と合わないことで鬱になって自分を痛めつけるよりは、一層の事転職を視野にいれてもいいでしょう。
会社が「会社の雰囲気」や「社風」などを改善しないというのは、上司うんぬではなく会社側にも当然ながら責任がありますしね。
ただ、会社が外部講師を呼んできて社員研修や企業研修を社員に受けさせるという、会社が変わる可能性がある活動に力を入れている場合は、今後社風などが変わる可能性もあるので様子をみるというのも一つの手かもしれませんが。
今回は、上司と合わないことで鬱になるのは上司ではなく、会社にも原因がある。
という話をしてきました。
まとめますと、
・人間なので性格が合う合わないはあって当然だけど、それ以外にも会社の社風や雰囲気などが原因で鬱になる人も多い
・上司も雇われの身であるので、上司の上司や社長からのストレスをかなり受けていることが部下への必要以上に厳しい指導に繋がっているケースもある
・鬱病になる会社の3つの特徴は「男尊女卑」、「ワンマン社長」、「自由に意見が言えない」である
結局、鬱病で退職して行く悲劇を産まないためには、上司と部下という関係性だけに注目して部下の適応能力がない、という風に片付けるのではなく、会社のあり方を考えて行くことが重要なんではないかと、そう思います。
...
...
...